と、そのまえに・・・
とまとさん、棋譜ノート届きました! ありがとうございますっ。
感謝の気持ちで死にそうになりました。さっそく一昨日の大会結果を書き写して・・・検討していこうと思います。
1回戦:村上九段
指名対局。もちろん紙には
指名したい高段者:村神九段
と書き記しました。きっとそれが効いたんでしょう。「そんな名前の人間はイネェ!」という大会運営者の陰謀に消されることなく、無事5分の1の確率を突破して対戦できました。
伏せ石で白を選ばれたので、自分は必然的に黒引き分け勝ち。何度も対戦させてもらっていますが、色に関係なく村上九段とは「ななめ→飛び出し」というのが、村上九段との序盤の定石になりつつあります。
++++++++
++++++++
++++++++
+++○●+++
+++○●●++
+++○●○++
++++●+++
++++++++
●:佐藤(二段)
○:村上(九段) 白番
いつもならG5に打たれるのですが、「今日はここで」と言いつつ村上九段はF7に。合宿で習った進行を試そうと思っていたのですが、さっそく外されてしまいました。その後しばらく定石通り進み
++++++++
++++++++
++++++++
+++○○○++
+++●○○○+
++●●●○++
+++●●○++
++++++++
黒番
たしか記憶の中ではG6だったはず。だったのですが、ここでふと頭をよぎったのです。
単独B打ち
最近の村上九段のキーワード(?)である、単独B打ち。おお、なんかありそうでなさそうで、でもやっぱりありそうじゃね? しかし高段者相手によくわからん未知なる変化とか自殺行為・・・。いやいや、逆におとなしく打っていたのでは勝てるわけがない! ここは必殺
黒ネコヤマト、一歩前打法!
恐れるな! 前にすすめ! 後退は許されない! ということで、思い切って打ってみました。
++++++++
++++++++
++++++++
+++○○○++
+++●●●●●
++●●●○++
+++●●○++
++++++++
白番
おおお! と村上九段。○E8●G6○C5となり
++++++++
++++++++
++++++++
+++○○○++
++○○○●●●
++●○●●●+
+++●○○++
++++○+++
黒番
あー、変化なんてするんじゃなかったー。と後悔。マスターに戒められたばっかりの、C3なんていう手しか思いつきませんでした。○C4●D7と続き
++++++++
++++++++
++●+++++
++○○○○++
++○○●●●●
++●●●●●+
++●●○○++
++++○+++
白番
一瞬○C8か? とも思いましたが、○D8へ。そのまま下辺を○が取り、いかにも村上九段! という形にされてしまいました。
++++++++
++++++++
++●+++●+
++○○○○○+
++○○●○●●
++●○○●●+
++○○○○++
+○○○○+++
黒番
その形は続き・・・さらに進んで●29手目
++++++++
+++●○+++
++●○●+●●
++○○○●●+
+○○○○●●●
++○○○●●+
++○○○○++
+○○○○+++
黒番
最初はB4かC2かな。なんて考えていましたが、ここでも頭に出てきたのは
黒ネコヤマト、一歩前打法!
打っちゃえよ、打てばいいじゃん! という誘惑に勝てなかった。村上九段キーワード(???)単独B打ち!
++++++++
+++●○+++
++●○●+●●
++○○○●●+
●●●●●●●●
++○○○●●+
++○○○○++
+○○○○+++
白番
はっきりと形勢を悪くしたなぁと感じましたが、それでもまだ死んでないとも思っていました。これ自体はマイナス10と俺のゼブラはおっしゃっていますが、なにがどうなったのか。気がつけば接戦に戻っていました。
++●●●●++
++●●○○++
++●○●○○●
+●○○●●○○
●○○●●●●●
○○○○●○●●
++○○○●++
+○○○○+●+
黒番
第一感は●B3だったのですが・・・これ○A4って打たれたら、頼みの綱であるF8に打てなくなってしまうという話。これどうするよ(´ヘ`;)ハァ。ゼブラ的には最善引き分け筋のB3を見事に却下し、●A7へ。
++●●●●++
++●●○○++
++●○●○○●
+●○●●●○○
●○●●●●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
白番
あ、やべぇ(゜Д゜)!
++●●●●++
+○○○○○++
++○○●○○●
+●○○●●○○
●○●●○●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
○B2 ストナー('_`)
ああ、やっぱりB3しかなかったのか・・・なんという後悔をしている間もない残り時間1分状態。いや待てよ・・・これは
++●●●●●+
+○○○○●++
++○○●○○●
+●○○●●○○
●○●●○●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
●G1
左上ストナーが決まりながらも、●G1。実質的にはこれが勝負手のつもりでした。○は当然(なんでしょうか?)ストナーを決めにA4に。
++●●●●●+
+○○○○●++
++○○●○○●
○○○○●●○○
●○●●○●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
黒番
九段に通じるのか! なんて迷っている暇はない!
こしあんまじっくうううううう!
++●●●●●+
+●○○○●++
●+○○●○○●
●●○○●●○○
●○●●○●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
●A3
いやまぁ、これが最善なんですか? ということはマジックでもなんでもないということですかね。とにもかくにも、これで○A1に対しては●B3と打つことで、
○+●●●●●+
+○●○○●++
●●●●●○○●
●●●○●●○○
●○●●○●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
参考図、白番
B1にもA2も、一時的であれ打てない状況を作ることができます。こちらが時間が無いのはあれとして、村上九段もそれなりに時間を使い、残り時間はお互い似たようなもの。何か起こると考えていました。それを回避した村上九段は、A1ではなく○G2へ。
++●●●●●+
+●○○○○○+
●+○○●○○●
●●○○●●○○
●○●●○●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
黒番
むしろ何かが起こった瞬間でした。白はA1もしくはB2が正解らしいのですが、ここで○G2と打ったことで逆転です!
さて、ここは一度H1H2の交換をいれてからか、それともダイレクトにG7で3本目のラインを通しに行くか迷いましたが、安全策として先にH1H2を交換。2石損で引き分け形勢。F3の色の違いだそうですね。
++●●●●●●
+●○○○○○○
●+●○●●○○
●●○●●●○○
●○●●●●●●
●●○○●●●●
●+○○○●●+
+○○○○+●+
白番
○F8●A8○H8●B7○H7というほぼ一本道で、●足りないかなぁと見ていたのですが、それでは○が逆に足りないと判断したのか。村上九段はここで○B3。以下双方最善で・・・数えてみたら、●が4石多かった!
ということで・・・試合内容的には、もうほとんど主導権を握られっぱなしで、●A3もたまたまみつけたにすぎない手。○G2も、たぶん調子を落としているという村上さんの状態から来た手。いろいろな幸運が重なってとれた1勝だと思います。ぜひ村上九段側の視点の話を聞いてみたいのですが、どうもそれはサーバーとお家の事情ゆえ無理らしいのが残念です。
ほんとはこのまま富永八段戦も書こうと思ったのですが、疲れてきたのでおしまいにします(え)。村上九段戦、富永八段戦の棋譜は、ミクシーの分家ブログのほうに載せておこうと思います。
とまとさん、棋譜ノート届きました! ありがとうございますっ。
感謝の気持ちで死にそうになりました。さっそく一昨日の大会結果を書き写して・・・検討していこうと思います。
1回戦:村上九段
指名対局。もちろん紙には
指名したい高段者:村神九段
と書き記しました。きっとそれが効いたんでしょう。「そんな名前の人間はイネェ!」という大会運営者の陰謀に消されることなく、無事5分の1の確率を突破して対戦できました。
伏せ石で白を選ばれたので、自分は必然的に黒引き分け勝ち。何度も対戦させてもらっていますが、色に関係なく村上九段とは「ななめ→飛び出し」というのが、村上九段との序盤の定石になりつつあります。
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+++○●+++
+++○●●++
+++○●○++
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●:佐藤(二段)
○:村上(九段) 白番
いつもならG5に打たれるのですが、「今日はここで」と言いつつ村上九段はF7に。合宿で習った進行を試そうと思っていたのですが、さっそく外されてしまいました。その後しばらく定石通り進み
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++++++++
++++++++
+++○○○++
+++●○○○+
++●●●○++
+++●●○++
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黒番
たしか記憶の中ではG6だったはず。だったのですが、ここでふと頭をよぎったのです。
単独B打ち
最近の村上九段のキーワード(?)である、単独B打ち。おお、なんかありそうでなさそうで、でもやっぱりありそうじゃね? しかし高段者相手によくわからん未知なる変化とか自殺行為・・・。いやいや、逆におとなしく打っていたのでは勝てるわけがない! ここは必殺
黒ネコヤマト、一歩前打法!
恐れるな! 前にすすめ! 後退は許されない! ということで、思い切って打ってみました。
++++++++
++++++++
++++++++
+++○○○++
+++●●●●●
++●●●○++
+++●●○++
++++++++
白番
おおお! と村上九段。○E8●G6○C5となり
++++++++
++++++++
++++++++
+++○○○++
++○○○●●●
++●○●●●+
+++●○○++
++++○+++
黒番
あー、変化なんてするんじゃなかったー。と後悔。マスターに戒められたばっかりの、C3なんていう手しか思いつきませんでした。○C4●D7と続き
++++++++
++++++++
++●+++++
++○○○○++
++○○●●●●
++●●●●●+
++●●○○++
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白番
一瞬○C8か? とも思いましたが、○D8へ。そのまま下辺を○が取り、いかにも村上九段! という形にされてしまいました。
++++++++
++++++++
++●+++●+
++○○○○○+
++○○●○●●
++●○○●●+
++○○○○++
+○○○○+++
黒番
その形は続き・・・さらに進んで●29手目
++++++++
+++●○+++
++●○●+●●
++○○○●●+
+○○○○●●●
++○○○●●+
++○○○○++
+○○○○+++
黒番
最初はB4かC2かな。なんて考えていましたが、ここでも頭に出てきたのは
黒ネコヤマト、一歩前打法!
打っちゃえよ、打てばいいじゃん! という誘惑に勝てなかった。村上九段キーワード(???)単独B打ち!
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+++●○+++
++●○●+●●
++○○○●●+
●●●●●●●●
++○○○●●+
++○○○○++
+○○○○+++
白番
はっきりと形勢を悪くしたなぁと感じましたが、それでもまだ死んでないとも思っていました。これ自体はマイナス10と俺のゼブラはおっしゃっていますが、なにがどうなったのか。気がつけば接戦に戻っていました。
++●●●●++
++●●○○++
++●○●○○●
+●○○●●○○
●○○●●●●●
○○○○●○●●
++○○○●++
+○○○○+●+
黒番
第一感は●B3だったのですが・・・これ○A4って打たれたら、頼みの綱であるF8に打てなくなってしまうという話。これどうするよ(´ヘ`;)ハァ。ゼブラ的には最善引き分け筋のB3を見事に却下し、●A7へ。
++●●●●++
++●●○○++
++●○●○○●
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●○●●●●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
白番
あ、やべぇ(゜Д゜)!
++●●●●++
+○○○○○++
++○○●○○●
+●○○●●○○
●○●●○●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
○B2 ストナー('_`)
ああ、やっぱりB3しかなかったのか・・・なんという後悔をしている間もない残り時間1分状態。いや待てよ・・・これは
++●●●●●+
+○○○○●++
++○○●○○●
+●○○●●○○
●○●●○●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
●G1
左上ストナーが決まりながらも、●G1。実質的にはこれが勝負手のつもりでした。○は当然(なんでしょうか?)ストナーを決めにA4に。
++●●●●●+
+○○○○●++
++○○●○○●
○○○○●●○○
●○●●○●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
黒番
九段に通じるのか! なんて迷っている暇はない!
こしあんまじっくうううううう!
++●●●●●+
+●○○○●++
●+○○●○○●
●●○○●●○○
●○●●○●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
●A3
いやまぁ、これが最善なんですか? ということはマジックでもなんでもないということですかね。とにもかくにも、これで○A1に対しては●B3と打つことで、
○+●●●●●+
+○●○○●++
●●●●●○○●
●●●○●●○○
●○●●○●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
参考図、白番
B1にもA2も、一時的であれ打てない状況を作ることができます。こちらが時間が無いのはあれとして、村上九段もそれなりに時間を使い、残り時間はお互い似たようなもの。何か起こると考えていました。それを回避した村上九段は、A1ではなく○G2へ。
++●●●●●+
+●○○○○○+
●+○○●○○●
●●○○●●○○
●○●●○●●●
●●○○●○●●
●+○○○●++
+○○○○+●+
黒番
むしろ何かが起こった瞬間でした。白はA1もしくはB2が正解らしいのですが、ここで○G2と打ったことで逆転です!
さて、ここは一度H1H2の交換をいれてからか、それともダイレクトにG7で3本目のラインを通しに行くか迷いましたが、安全策として先にH1H2を交換。2石損で引き分け形勢。F3の色の違いだそうですね。
++●●●●●●
+●○○○○○○
●+●○●●○○
●●○●●●○○
●○●●●●●●
●●○○●●●●
●+○○○●●+
+○○○○+●+
白番
○F8●A8○H8●B7○H7というほぼ一本道で、●足りないかなぁと見ていたのですが、それでは○が逆に足りないと判断したのか。村上九段はここで○B3。以下双方最善で・・・数えてみたら、●が4石多かった!
ということで・・・試合内容的には、もうほとんど主導権を握られっぱなしで、●A3もたまたまみつけたにすぎない手。○G2も、たぶん調子を落としているという村上さんの状態から来た手。いろいろな幸運が重なってとれた1勝だと思います。ぜひ村上九段側の視点の話を聞いてみたいのですが、どうもそれはサーバーとお家の事情ゆえ無理らしいのが残念です。
ほんとはこのまま富永八段戦も書こうと思ったのですが、疲れてきたのでおしまいにします(え)。村上九段戦、富永八段戦の棋譜は、ミクシーの分家ブログのほうに載せておこうと思います。
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この記事へのコメント
うお、、神に勝ったのか!!おめでとう!!
とみけんさんとの棋譜もみたいなw
とみけんさんとの棋譜もみたいなw
2007/09/06(木) 02:07 | URL | しゃび #-[ 編集]
棋譜ノートは大学ノートとかに線を引いて作りますか?
2007/09/06(木) 16:39 | URL | アース #POzTbACk[ 編集]
>>しゃびさん
とみけんさんとの棋譜は、ミクシーのほうにあげておきました。
>>あーすさん
みなさん思い思いに棋譜をとっています。
エクセルでまとめている人、メモ帳を使うひと。
ちなみに俺は大学ノートに線をひいていますよ。
とみけんさんとの棋譜は、ミクシーのほうにあげておきました。
>>あーすさん
みなさん思い思いに棋譜をとっています。
エクセルでまとめている人、メモ帳を使うひと。
ちなみに俺は大学ノートに線をひいていますよ。
2007/09/08(土) 23:14 | URL | こしあん #-[ 編集]