東京的予選

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参加してきました。目標の4勝はナントカ達成できたのがすごく嬉しかったっす。2試合目3試合目の僅差負けで非常にメンタル逝ったんですが、その後なんとか3連勝と、気持ちを立て直すことができました。なんというメンタルゲー。

さて内容について。土曜の悲惨なオセロとは打って変わって、勝っても負けても満足のいくオセロができました。土曜は持ち時間を5分~10分は余らせていたのに対して、予選ではほとんどが残り時間10秒前後ということで、しっかり考えて打ててたんだなぁというのを目でも確認できました。せっかくあれだけ考えて打った試合なので、ひとつひとつ検討していきたいと思います。



1回戦:石原三段

今年晴れて二段から三段になったわけですが、この「上と下を当てる対戦方式」において、この一段の差は大きいなぁとつくづく思いました。唯一二段参加のでかなべさんは、後の予選通過者山田四段と対戦。一方の自分は、同ランクとの対戦。どちらが勝ちやすいかは言うまでもなくです。ほのかに予選通過の可能性を感じ、そのためにはまずこの初戦を制することが大きなリードになります。誰もが気合を入れる試合ですね。


++++++++
++++++++
++○○○+++
++○○○+++
+●●●○+++
+++●++++
++++++++
++++++++

●:石原(三段)
○:佐藤(三段) 白番


この日のために用意した定石ってのが、○D7だったわけですが・・・あまりの弱さに失神するかと思いました。という学習をしたので、今日はごくふつうに○E6で。今から思えば、土曜日にこの定石を試しといて本当によかったと思います。本番で「つかえねーw」とかなったらもうやる気もなにもあったもんじゃないですからね。


+++●+○++
+++○●●++
○○○○○○○+
○○●●●○++
○●●●●●++
○○●●●●++
++++++++
++++++++

黒番


なんだかんだここまで最善、今だに両者+0。別にお互い暗記していたわけじゃないんですけどね(相手はしてたんだろうか)。
ここの●最善は、ゼブラ先生いわく●H4と打ち、○H3●G4○H5と流して、●C1の手を作るのが良いそうで。確かにこのC1~F4のミニラインは黒何とかしたいところ。逆を言えば白としてはこのミニラインを通すのが一つの打ち筋になるのか。ここで石原三段は●G4と打ってきたので、その打ち筋を信じて○H4と打ち返しました。


+++●+○++
+++○●●++
○○○○○●○+
○○○○○○○○
○●●●●●++
○○●●●●++
++++++++
++++++++


黒は先のミニラインを切るために●C2と打ちますが、これで上辺は明らかに黒劣勢。次は右辺の処理が焦点になるのかなぁと。○G5、●G6となり、


+++●+○++
++●●●●++
○○●●○●○+
○○●○●○○○
○○○○○●○+
○○●●●●●+
++++++++
++++++++

白番


さてこの黒壁、どっから壊していけばいいのかなぁと。現状上辺に加えて左辺も白有利なので、C列に触るのは厳禁と判断。よってE7とF7で激しく迷いましたが、ここで視点を少し変え、どちらに打っても警戒すべきは●H3ではないかと思案。上辺○G1という好手を生かすなら右辺は白が取るべきであり、●H3○H2●H4○H5のウイングにされる可能性が考えられます。仮にそうなったとき、


○がE7にある
→●F7、●G7と、2手使ってウイングを攻撃できる

○がF7にある
→●がE7と打つ→G7に打つと黒一色になりウイングを攻撃でない
もしくは
→●がG7と打つ→○H8と打たれて連打筋。乙。


という筋書きを想定して○F7にしてみました。まぁ最終的には「やっぱり開放度っぽく考えてもF7じゃねw?」という、よくわからん1手読みで決めたわけなんですが。これが幸いしたのか、以降ほぼ一本道で白のウイニングロードまっしぐらでした。見た目は怪しいところもあったんですけどね。一応脳内で打ち切ってみて、見た目足りてるという判断が正しかったみたいです。よかったよかった。
  


2回戦:榎本六段

再び大量定石。もちろん今日のために研究してきた定石は完全封印してあるんで、フツーに打ちました。序盤かなりあやしくなったのですが、なんとか持ち直して以下の場面。これはみなさんも考えてみると面白いかもしれません。


++●●●●●+
++○○●●++
+●○●●●++
+○○○●●●+
○○○●●●++
○○+●●●++
++++++++
++++++++

●:榎本(六段)
○:佐藤(三段) 白番


ここで小考。C6には果たして黒が打つのか白が打つのか・・・と考えたところ、これはもう1手間に合わず黒に持っていかれると判断。焦点を別に当てて盤面を対処していく必要があると思いました。後の○G3●C6○H5を成立させるため、先に左辺を処理し切る必要があるわけですが・・・A2とA4、どっちに打ったらいいんだろうとうことで悩みました。さて、打つべきは○A2? ○A4?




実践では、○A4だと形が不安定なのと●A2という手が生まれそうで嫌だという感覚読みが非常にまずかったか。結局打った○A2が緩手で、せっかくのリードを戻してしまいました。○A2●B1○G3●C6○H5と想定通り進み・・・



+●●●●●●+
○+●○●●++
+○●○○○○+
+○●○●●○+
○○●●●●+○
○○●●●●++
++++++++
++++++++

黒番


まぁぶっちゃけ●B1の時点で「しまった」と思ってたわけなんですが・・・てっきりこれで●H3と打たせて白充分という判断がとても甘かったですね。ここは●A4と打つことで、●H3の手を好手に変えることができます。


+●●●●●●+
○+●○●●++
+●●○○○○+
●●●○●●○+
○●●●●●+○
○○●●●●++
++++++++
++++++++

白番


○A3と取ると、●H3で3の列が返らないわけで。次いで●h2とか打たれるともうね。ないね。ってことで、非常に困った事態になってしまいました。


ということで正解は○A4。比べてみると一目瞭然です。


++●●●●●+
++○○●●++
+○○●●●++
○○○○●●●+
○○○●●●++
○○+●●●++
++++++++
++++++++

○A4バージョン


以降先ほどと同様の手順を踏んだ場合、以下のような形になり・・・


+●●●●●●+
++●○●●++
+○●○○○○+
○○●○●●○+
○○●●●●+○
○○●●●●++
++++++++
++++++++

黒番


今度は3の列を真白にすることができず、黒はかなり厳しい状態になります。6手先の3列の状態をよく読めたかどうか・・・というのがこの進行を選べるかどうかのポイントですね。

さて、自分は間違えてしまったので、先の状態から再度出発です。


+●●●●●●+
○+●○●●++
○○○○○○○●
○●●○●●●+
○●●●●●+○
○○●●●●++
++++++++
++++++++

白番


●A2の余裕手を相手に、この局面を乗り切れるとは到底思えず。仕方なく右辺を処理しきるため、○H4●H6○G2●H1○H2●G5。


+●●●●●●●
○+●●○○●○
○○○○●●●●
○●●○●●●●
○●●●●●●●
○○●●●●+●
++++++++
++++++++

白番


やべ、足んなさそうwwwww

これどうすんねん・・・半分あきらめモードでした。どこから壁を壊しても良くならないわけで、とりあえず種でも残しとくかーと、色々考えた挙句最後はまたもや感覚打ちで○C7に。しかしこれが偶然にも一つの好機を生むことになりました。


+●●●●●●●
○+●●○○●○
○○○○●●○●
○●○○●○●●
○●○●○●●●
○○○○●●+●
++○+++++
++++++++

黒番


ここの黒の最善は●B2。このラインを最後まで守り切ることで快勝できるらしいです。個人的には●E7がすごく嫌だったのですが、ここで黒が打ってきたのは●D7。何やら怪しそうな雰囲気があります。


+●●●●●●●
○+●●○○●○
○○○○●●○●
○●○○●○●●
○●○●○●●●
○○●●●●+●
++○●++++
++++++++

白番


第一感は○E8●D8○C8と辺を取り・・・おそらくは●B8と来るのでそのまま○A8●A7○B7、●A1○B2となるのが一般的なの? とか思ってたんですが、それだと○B2の後黒はパスとなり、白の特権である偶数理論が使えなくなってしまいます。となれば唯一の頼みの綱である右辺は、○H7●H8という最も悲惨な形で終わらされてしまう危険が非常に高くなるわけで、この手順は却下するしかありません。

ということでここでさらに長考。うまく偶数理論を使うには、どうしても右下の空白を左下と同時に処理していく必要があります。かといって下手に手を出せば事態は悪化するばかり。最終的に●G8と打たれてH7H8をハイパー偶数にされるとどうにもならないので、とにかくそれを回避できるような状態を作らなければなりません。そこで思いついたのがこれ。


+●●●●●●●
○+●●○○●○
○○○○●●○●
○●○○●○●●
○○○●○●●●
○○○●●●+●
++●●++++
+●○○○+++

白番


ここまでは第一感と同手順。ここから一ひねり加えて


+●●●●●●●
○+●●○○●○
○○○○●●○●
○●○○●○●●
○○○●○●●●
○○○●●○+●
++●●++○+
+●○○○+++

○G7


これなら○A8を伺いながら、●G6~●G8に対しては○H8○H7という連打で対抗できます。2辺vs2辺で大変際どい勝負になるはずですが、雰囲気というか勢いというか、なんとなく勝てる気がしてきました。黒もこの雰囲気を悟ったのか、●B8までの即打ちから一転、長考に入りました。こちらの残り時間は既に1分を切っており、相手のこの長考の間にすべて読み切る必要があります。とはいえ難しすぎてとても読み切るには至れず、答えが出せないまま、やはりもう時間の残っていない黒の手がきてしまいました。


+●●●●●●●
○+●●○○●○
○○○○●●○●
○●○○●○●●
○○○●○●●●
○○○●●●+●
++●●+●○+
+●○○○+++

●F8


ここは○A8と打って偶数理論+右辺ゲットで事なきを得ることができます。せっかく勝勢に持ち込んだというのに・・・時間に追われた自分は、なぜか○G8という再び怪しい手を打ってしまいました。


+●●●●●●●
○+●●○○●○
○○○○●●○●
○●○○●○●●
○○○○○●●●
○○○●○●+●
++●●+○○+
+●○○○+○+

黒番


この手そのものがそこまで悪いわけではないと思います。相変わらず○A8も右辺も狙えていますからね。が、ことこの局面においてはそれが許されない手順が存在していました。●E7○A8、●A7○B7と進み・・・


+●●●●●●●
○+●●○○●○
○○○○●●○●
○●○●●○●●
○○●○●●●●
○○○●●●+●
●○○○○○○+
○○○○○+○+

黒番


完全に読み落としていた一手を打たれてしまいました。ここで黒の強手●B2!

+●●●●●●●
○●●●○○●○
○●●○●●○●
○●○●●○●●
○○●○●●●●
○○○●●●+●
●○○○○○○+
○○○○○+○+

白番


愕然としました。てっきり●A1○B2と進み、●にF8なりH8を打たせて偶数にしてやれば勝ちだと考えていたわけですが、この●B2で、○A1と打たされてF6を白くさせられ、黒がG6に打てるようになるのです。


○●●●●●●●
○○●●○○●○
○●○○●●○●
○●○○●○●●
○○●○○●●●
○○○●●●●●
●○○○○○○+
○○○○○+○+

●G6まで


右辺の爆弾を暴発させられての黒の連打で、結果は33-31で黒の勝ち。●F8以降すべて黒は即打ちという榎本六段の読みの深さに、ただただ感心するばかりでした。




長くなってしまったので、明日また続きを書きたいと思います。
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この記事へのコメント
2試合目、悔しいと思うけど、周りから見れば良いゲームですな(・e.・)
こういうの見ると、やっぱり終盤に時間を残すのは
大事ということが身に染みますね(・e.・)
2008/06/10(火) 03:24 | URL | すりっぱ #wbvlsWA2[ 編集]
終盤に時間を残すことがすごく大事なんですけど、
終盤に時間を残そうとすると、大概終盤まで形勢を維持できないんですよねぇ。
2008/06/14(土) 20:53 | URL | こしあん #-[ 編集]
第一感ってF7だと思うんだけどな~
でもE7もありかなぁ・・よくみたらD7もありっちゃありかなぁ
(・・・5分経過)
ん~やっぱりF7でいっか\(^0^)/

・・・みたいなことがよくあれば、それを最初からF7に
バシって打つように心がければ、だいぶ時間が楽かもですね(・e.・)
優柔不断の化身である僕が言うのもなんですが・・
2008/06/17(火) 22:13 | URL | すりっぱ #wbvlsWA2[ 編集]
それはすごいよくあるwwwwww

でもその思考過程が全く無駄になるかっていったら、そうでもないんですよね。
その後どうなるかまで考えてるわけで、ミスが減るのは事実です。
同じところに打ったとしても、その打った意味が全く変わるような。
そんなすごいもんじゃないですよねそうですよね。
2008/06/17(火) 23:35 | URL | こしあん #-[ 編集]
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